昔はカレーサイトだったんです。
<< 【11/2】ゲロ吐きたい | main | 【11/4】極楽に行ってください >>
【11/3】早稲田祭2008


昼:ポークカレー
夜:酒とか

 早稲田祭へ。

 今年は本来は「アダルトビジネスコンテスト」という企画の審査員に呼ばれていたはずなんだけど、どうも数日前に大学側から公序良俗うんぬんにより潰されてしまったらしい。まったく学生の創造力に水を差す大学はけしからんなと思ったが、後でプレゼン企画案を見て、「ああ、うん……。これは中止だな」と思った。

 まあ、そういうわけで、その教室では企画ができなくなったので代わりにうんこを展示することにした。代わりに、というか、本来はうんこを展示した後にその企画に移行する予定だったのだけど。本来の企画がなくなってしまったのでうんこだけになった。一緒にやっていた岡田君が、「しょうもないアート展示もやりたい」というので、なんかそういうニュアンスで。バナナやコーヒーゼリーをこねこねして悪戦苦闘すること一時間弱。なんとなくうんこっぽいものを作ることに成功した。








 うーん、もっともっと上が目指せる気がしたけど、でも、作ってる私たちが食欲を失うくらいのクオリティにはなったので良しとしよう。写真では伝わりにくいだろうが、これが意外とすごくて、材料的には問題なく食べれるものなんだけど、見た目がこれなだけで食欲は十分に阻害され、塊を少し口の中に入れてみたが、なんだか気持ち悪くなって吐き出してしまった。ニセモノでこれなのだから、本当にうんこを食べる人はすごいなあ。

 あと、岡田くんが↓こんなのを作ってた。






 私もこれ↓作った。



 こんな感じで、見に来たお客さんもそこらへんのゴミで適当に展示物を作ったりして、展示品は開始当初の1.5倍ほどに増えた。

 ロクに宣伝もしていないので(パンフレットには「企画中止!」って書かれてるし)あまり人に見てもらうことはできなかったが、入った瞬間、「ひどすぎる……」と絶句されたり、高校生と思しき娘を連れたお父さんから「この学園祭には事前審査とかないんですか?」と尋ねられたりして、そこそこ良い反応を得られたと思う。うんこの写真を撮っている人には、「もっと顔近づけて、なんちゃってスカトロ写真とか撮ってもいいですよ」と勧めたが、誰もそれをやろうとはしなかった。

 客の反応にそこそこ満足し、「早稲田の底辺文化の活性化に貢献できて良かった。また、早稲田祭を訪れる人に脅威を与えられて良かった」などと考えていた私であったが、しかし、流石は早稲田。実に誇らしいことに、この後、私が逆に脅威を受ける羽目に陥ってしまう。

 今回潰されてしまったアダルトビジネスコンテストだが、それはそれとして、最終選考まで残った人たちのために主催者の方から多数のアダルトグッズが参加賞として用意されていた。彼らは三々五々訪れてはそれを受け取っていたのだが、その中に一人かなりレベルの高い女性がいて、私のうんこを見るなり「食べれるんですか?」と聞いてくる。「食べれますよ」と応えると、何のためらいもなく展示物を口に入れた。横に「作品を食わないで下さい」と注意書きを並べていたにも関わらずだ。まず、この時点で私は少々戦慄していた。

 だが、これだけでは終わらない。彼女はさらにカレーの皿に乗せておいたスプーンを勝手に取り上げると、うんこに突き刺した(人の展示物に対し無断で!)。そして、ボウル一杯に余っていたうんこを示して、「これ、ボウルごと貰ってっていいですか」といって本当に持って行ってしまったのだ。あのボウルは私の私物であり、日常的に使っていたものなので、実際問題、持って行かれるとすごく困ってしまうのだけど、ここで「すいません、困ります」などと言ったら何かに負けてしまう気がして、「どうぞ……」と譲らざるを得なかった。後から考えてみてもこの時の判断は本当に正解で、「困ります」などと抜かしていたら、私は己の惰弱さを恥じて一日中立ち直れなかったことだろう。あれは本当に危なかった……。首の皮一枚でギリギリ生還した感じだ。だが、土俵際で踏ん張りはしたものの、あれは6:4、いや、7:3で私が負けていた。客に脅威を与えようとアートしていたのに、逆に客に臓物をえぐり出されようとはな。…………いいね、私はこういうのを求めていたんだ。

 また、この後で彼女が所属しているという早稲田文芸会の企画を訪れてみた。




 ゲエエエエーッ! 尋ねるまでもなく、どの作品か一目で分かる!

 こ、これが文芸なのか……。もはやアートじゃねーか。前衛的すぎるぜ……。写真では分かりにくいと思うので少し解説すると、他の人たちが小冊子などに作品を収めている一方、彼女を文章を書きなぐった原稿用紙に紅茶かコーヒーをブチ撒け、それを黒板一面に貼り付けているのだ。しかも、原稿用紙に書かれていることも何かの世迷いごととしか思えない。




 これなど、もはや最後は文章ですらない。

 彼女は普段は一体どのようなパーソナリティーなのだろうか。それを知りたくなり、私は周りの早稲田文芸会の会員に「これを作った人はどのような人ですか」と尋ねてみた。すると、

「ああ、さっきボウルいっぱいのうんこを持ってきて、オレたちに無理矢理食わせてました」

 グアア。ダメだ。抗いようがない。ちょっとこれは私の負けだ。グハア。


 しかし、私は恥ずかしながら、これまで文芸系サークルなど身内のオナニーサークルでしかなく、作品など特に見る価値もないものだと思い込んでいた。だが、これほどの才能と作品が眠っている可能性もあるのだと気付かされた。パンフでパラパラと企画名を見て、「今年の早稲田祭は面白そうなモンがねーな」とか言ってるようではダメで、本当に素晴らしい作品に出会いたければ、普通っぽい企画でもちゃんと足を運んで一品一品に目を通さなきゃダメだなあと思った。いや、物理的にムリなんだけどね、そんなこと。ただ、目次だけを見てどうこう言うのはもうやめよう。こんな普通っぽいサークルにこんなバケモノが潜んでたりするんだから。

 最後は後夜祭(学園祭のエンディングイベント)を見た。すっげーレベルが高かった。早稲田は人的資源が本当に豊富なので、上澄みを集めるだけでも凄まじいレベルのものが作れる。内容的にはダンス系(?)のサークルがコラボして音楽と踊りで延々盛り上げる感じなんだけど、たとえば男子チアリーディングチーム「ショッカーズ」が凄まじい体術を披露した後に、ダンスチーム「踊り侍」が踊りを披露。次に毎年ふんどし一枚で踊っている「男祭り」が登場した後は、リオのカーニバルのようなものすごい露出度のおねーちゃんたちが現れて踊りだし、最後はモーニング娘研究会が最前列に立って、全員でモー娘の曲に合わせ、やたらキレの良い動きで暴れだした。男子チアリーディングとダンサーとふんどしの男達と露出度の高いおねーちゃんとモーオタが、ステージ上、全員で踊り狂う光景は頭がクラクラする程にカオスで、しかし、エンターテイメントとしては純粋に最高だった。ああ、早稲田スゲーよ。やっぱスゲーよ。最後は正統派で盛り上げたいところをあえてカオスに演出している。ここでのモー研の起用はスゲーよ。盛り上がるんならなんだってブチ込む、そのガツガツした姿勢が大好きだ。後夜祭を企画してるのが早稲田祭実行委員会で、彼らが自信を持って用意したイベントがこれなのだから、まさに早稲田祭は本丸からしてこんな感じなんだよね。


 ***

 いやー、今年の早稲田祭は楽しかったなー。自分の展示もそこそこ好評だったし、客に刺し殺されそうになったし、後夜祭はハイクオリティな上にとても早稲田らしかった。

 あまりに気分がいいので、このまま家に帰るのも憚られ、かいわれさんちに行ってNo.5やタジ君と一緒に酒を飲んでた。酒の勢いで、ずっと以前から考えてた漫画のアイデアを話したら、意外にもすごいウケてNo.5が漫画化してくれることになった。うれしーなー。
| 日記 | 18:53 | comments(8) | trackbacks(0) | このページのトップへ
その女の人レベルたけぇw

あとうんこですけど
靴で踏んだ跡とうんこがついて脱ぎ捨てた靴とかあると
よりリアルじゃないかな
ぬちゃって感じのw
| ぽぽ | 2008/11/04 8:22 PM |
大学ってみんなこうなんですか?
早稲田が特別凄いんですか?
後者だとしたら世の中にもっと知ら示すべきだと思いました
| WASTE | 2008/11/04 8:45 PM |
成人しても少年のようなことができ、なおかつそれを読ませる文にできることが、実にうらやましく思いました。
| 種子太郎 | 2008/11/04 8:50 PM |
毎年の早稲田祭レポートを楽しみにしています。もうこれを見るだけで、自分のらゆる凡庸さを恥じ、脳から肛門にかけての切腹を行い、返す刀でルリヲをブチ殺しにいける気分になります。
| 位 | 2008/11/04 9:11 PM |
明日ゼミの皆に早稲田の素晴らしさを伝えてきます。
| PEN | 2008/11/04 9:25 PM |
在学生ですが、うちの大学にそんな怪物じみた逸材がいるなんて知りませんでした。

早稲田深すぎる
| kero | 2008/11/04 11:06 PM |
去年もかがみさんの早稲田祭りを見て今年こそは行ってみよう!
と思っていたのですが、今年も行けずじまい……
悔しいです。
チクショウです。
普段の生活では見られない学生の狂気に満ちた空間を是非味わって見たかった……
なんで俺は東京デザイナーズウィークなんぞに行ってしまったんだろう。
俺が求めているのはお高くとまったデザインなんかより人の感情の根本を揺さぶる例えようもない何かだというのに……
| Need | 2008/11/05 1:06 AM |
>ぽぽさん
あー、それいいなあ。
そのアイデアはなかったぜー。

>WASTEさん
正直、他が分からないのでなんともいえないです。
たぶん、こういう人は早稲田以外にもいると思いますが、全体数の多さと相互作用という点では早稲田がかなりキテるんじゃないですかね。

>種子さん
ありがとうございます。50過ぎても「ウンコー」とか言ってたいです。

>位さん
文面読む限りではあなたもそれほど凡庸に感じないっすよ。

>keroさん
ねー。僕もびっくりですよ。

>Needさん
いやー、でも、運次第だよねー。
僕も今年は本当にラッキーだったぜ。
| かがみ | 2008/11/07 5:01 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック