昔はカレーサイトだったんです。
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【2/10-11】はじめてのフィギュア塗装
【2/10】

朝:鮭と玉ねぎの蒸したやつ、味噌汁
昼:麻婆豆腐、中華スープ
夜:麻婆豆腐、カルビ焼肉、野菜炒め、中華スープ

・今日は主に小説の校閲をするなど。

・そう、これだ。校閲。こいつだ。こいつが作家の時間をバリバリと奪っていくのである。

・正確に言えば、校閲してもらったもの(「ここの『**』は『**△』の間違いですか?」)に返答していく作業なのだが、なにせ書いている最中はそんな問題があるとは思わずに書いているものだから、指摘を一つ一つ受ける度に「えーっ!?」みたいな気持ちになる。「いやいやいや、この日本語間違ってないでしょ〜〜」みたいに辞書を調べて、「あっ、やっぱり間違ってる」みたいなこともあれば、「この使い方もギリいけるんじゃね?」みたいになることもある。

・で、後者だった場合が問題で、「ギリいける」んだけど、読者のことを考えたら直した方がいいのかなあ、ってなったり、でも五感とかニュアンスはこっちの方がいいしなあ……ってなって、うーん、うーん、と頭を捻り続ける。で、そんなことをしていると時間がバリバリ喰われていくのである。

・ちょっと話はズレるけど、これ、おそらく多くの作家が同じことを思ってると思うんだけど、「おもむろに」とか、すげえ誤用したいんだよね。実際の「おもむろに」は「落ち着いて、ゆっくりと行動するさま」で、「不意に」のニュアンスはなくって、そっちのニュアンスで使いたい場合は「出し抜けに」を使うことになるんだけど、でも、「出し抜けに」と、誤用の「おもむろに」のニュアンスってやっぱり違うんだよな。

・「あー、ここの表現は誤用の『おもむろに』がピッタリだなー」と思いながらも、読者から「『おもむろに』に『不意に』って意味はないんですぅープゲラー」みたいなことを思われそうだから、首を捻りながらも「出し抜けに」を使うのである。


【2/11】

朝:トースト、目玉焼き、コンソメスープ
昼:豚キムチ定食(@大ちゃん)
夜:串カツ、かすうどん(@串カツ田中)

・今日も普段通りに仕事をするつもりであったが、重篤ソルティストがなんか家にいるなあ、と思ったら建国記念日であった。

・私の仕事柄、休日だからといって遊んでいいわけではないのだが、なんか世の人々が遊んでると、仕事する気なくなりますね……。

・というわけで、私も遊ぶことにした。以前から「ディセントのフィギュアを着色してえ」と思っていたので、初トライである。……といっても、無論、いきなりディセントを塗るのも抵抗があるし、そもそも何も分からないし、道具もないので、まずはレクチャーを受けることにする。調べたところ、高円寺にある「ジャイアントホビー」というお店では、1000円でウォーハンマーの簡単なゲームとフィギュアのペイント1体をレクチャーしてくれるという。

・ウォーハンマー自体も、大昔にバイト先のきれいなお姉さんに軽く教えてもらってたので興味自体はあった。フィギュアももらえるし、レクチャーも受けれるし、渡りに船である。

・で、体験ゲームをやった限りでは、ウォーハンマーは、さほどルール的に難しくはなく、マス目などがないため開放感もあり自由度も高く感じられた。要するに「楽しそう」だったのだが、フィギュアを見てもルールブックを見ても、お値段的にもボリューム的にも相当なので、まあちょっととりあえず置いとくか……という感じである。私がディセント好きなのはコスパの高さもあるんだよな。基本セットだけでもめちゃくちゃ遊べるもん。

・でもまあルールは分かったので、人がプレイしてるところを横から眺めて楽しめたりしそうだ。たぶんYoutubeとかでプレイ動画がたくさんあるんじゃないかな。

・で、次が本題のペイントレクチャー。結果から言うと、こんなものが出来上がったぞ。



 見る人が見れば粗かったりするのだろうが、私としては十分である。クソ不器用な私でも時間をかけてせっせと塗ればこのくらいのものは作れるのだと分かって、ディセントの塗装も大分可能性が見えてきた。

・これ、よく分かんないと思うけど、ベースが緑色で、その上から部分部分を銀色で塗ってるんですよ。「墨入れ」という工程で全体が馴染んでよく分からなくなったと思うけど、よーく見ると銀色に光ってたりする。

・意外となんとかなったのだが、しかし、思った以上に使用する塗料の種類が多い。「必要な道具を適当に見繕って貰って家で塗ろう」と思っていたのだが、これは今後も足繁くジャイアントホビーに通って色を塗り続けることになりそうである。ジャイアントホビーのペイントスペース(1日500円)は、

>> 【プレイスペースでプレイ・ペイント可能なゲーム・ミニチュアについて】
>>
>> 店内で取扱いのあるメーカー製のゲーム・ミニチュアのプレイ・ペイントが可能です。取扱いのないメーカー製のゲームのプレイや、ミニチュアのペイントはお断りしています。
>>
>>
>>
>>  ≪主な取扱いメーカー≫
>>
>>   ・ジャイアントホビー
>>
>>   ・ゲームズワークショップ
>>
>>   ・スパルタンゲームズ


 とのことで、ディセントは塗れないのだと思ってたけど、ふと店内を見てみると、おお、ディセント売ってるじゃないですか! こいつは話が早い。そして助かった。あんな大量の塗料、買って帰れないもんな。

・他に問題としては、細かい作業なので否応なく疲れる。梨状筋症候群もあって長く座ってられないので、毎回3時間ほどやって家に帰るかなー。幸い、家から近いし(自転車で25分ほど)、休日は運動がてら通うとするか……。

・あと、今回のレッスンを受けたことで、専門用語の意味や具体的な作業工程のイメージができるようになったのが大きい。たとえばこちらのページ。

ミニチュアお手軽塗装のススメ

「お手軽塗装」と言われて「ほう!」と思ったのだが、「トーン」だとか「シェイド」だとか「ドライブラシ」だとか言われても何のことやらさっぱり分からず、またそれがどのくらいの難易度の作業なのかも分からなかった。結果として、「お手軽って言うけど、お手軽な感じしないなぁ」で終わってたのだが、レクチャーを受けた今の私ならハッキリと分かる! このページでやってることは確かにお手軽だ!!!

・このページのやり方をベースに、少しだけ細部を塗っていく感じで、とりあえず小型の雑魚モンスターから塗っていこうと思う。大型モンスターはもうちょっとだけ手の込んだ感じで頑張って、慣れてきたら最後に英雄フィギュアを気合入れて塗ってみよう。


 *

・以下、自分のための備忘録。今回の作業手順。

【作業1】下地材

・小さいミニチュアは黒のスプレーで下地塗りをする。(大きい物は白が良いらしい)
・筆よりもスプレーが良い。
・慣れてきたらカラーで下地を塗るのも手早い(初心者には黒の方がラクとのこと)
・板を下敷きにして、両面テープを張り、フィギュアを立たせる



・スプレーは外で行う
・スプレーは良くふる、結構がっつり振る
・最初は空打ちしてちゃんと出るかどうか確認
・30〜40cm離してスプレー。軽く小刻みに、いろんな方向から。薄く均一に塗る。
・うまくスプレーが当たらない場所が出てくるので、そういうところを狙ってスプレーしようとすると、距離が短くなりがち。そういう時こそ、30〜40cmを意識。

【作業2】ベタ塗り

・筆を拭うためのキッチンペーパー、パレット代わりのアルミホイルを用意
・水は下から汲んでくる
・筆は共用のものがあるけどマイ筆がオススメ
・棚の一番上にあるシタデルカラーを使う。ボトルみたいなのに入ってて蓋を開けて使うタイプ。(他にも別メーカーのものが2種類程ある。このボトルみたいなやつの方が良い理由は忘れた)
・調色スティックでボトルから塗料を取ってアルミに落とす。スティックの汚れはペーパーで拭う(ボトルに色が混ざらないように)
・筆に水を付けて、ごく少量の水で塗料を薄める。5〜10%くらいの水で。なめらかにする感じ。
・塗る前に筆をペーパーで軽く拭って、含ませた塗料を減らしてから塗る



・基本は塗りづらいところから塗る。ここでいう「塗りづらいところ」は「奥まったところ」のこと。出っ張ってる部分は塗りやすい。
・筆はゆっくり動かす。ゆっくり動かせば意外とミスらない。直す時間よりもミスなく塗る方が結果的に早い。
・肘をテーブルにつけて、両手首を合わせるようにして塗ると震えない
・足とかがテーブルに当たると、テーブルが揺れて、一緒に塗ってる人から「ああああー!?!」と悲鳴が上がる。要注意。
・線は横よりも縦の方が引き易い
・塗りムラは乾いてから上から塗る
・筆はよく洗う

【作業3】ドライブラシ

・ドライブラシ用の筆を使う。毛が短くコシが強いもの。
・乾いた塗料をこすりつけることでフィギュアの凸部に色を付けるもの。
・ベタ塗りに使った塗料よりも1〜3段階、明るい色を選ぶ。店に色合いの表が貼ってあるので参考に。
・薄めずに原液で使う。
・筆にたっぷりと原液を含ませて、ペーパーで筆の塗料をしっかりと落とす。ガシガシとやる。ペーパーを見ながら確認。
・パッパッパッとフィギュアにこすりつけていく。

【作業4】小さな箇所のベタ塗り

・作業2のベタ塗りと同じ。
・小さい箇所はゆっくり塗ろう。

【作業5】墨入れ

・SHADEと書かれたインクを使う。薄くて水っぽいやつ。
・これはいきなり筆をボトルに浸けてOK
・たっぷり筆に塗料を含んで、垂らすように塗る。丁寧に塗らない、勢いが大事。
・フィギュアの凹に溜めるように。あんまり多過ぎたら筆で吸って調整。
・使う色はケースバイケースだが、黒、焦げ茶などを使うことが多い。

【作業6】台座 ※今回はやってない

・TECHNICALと書かれたインクで台座を厚く塗る
| 日記 | 11:08 | comments(20) | trackbacks(0) | このページのトップへ
まあ個人的には意味的に正しくなるようにしてますね。
おっとり刀とかも本来は急いで来たみたいな意味だったり。
| you | 2016/02/12 11:46 AM |
まあ、「誤用の『おもむろに』で読んでほしい」って思っても、正しい「おもむろに」で読んだ人は、ニュアンス完全に誤解するわけですし、そうすると、やはり正しい使われ方を優先したくはなります。実際私なんかは、「おもむろに」に「不意に」のニュアンスまったく感じないですし。
| ろれるり | 2016/02/12 11:51 AM |
登場人物全員が「役不足」と「役者不足」を完璧に使い分けてるマンガも違和感を感じたりしますが、
誤用をリアルに使いこなすのも作品のクォリティを上げることにはつながらない気がします。
| pppp | 2016/02/12 12:57 PM |
言葉って難しいですよね…
現在ではこれこれこういう意味なのに、昔はまったく逆の意味だったりして、どんどん変わっていく。
完全に変わっていればともかく、変わりかけ…ぐらい(クイズ番組取り上げられたりする)だと、間違ってるのか正しいのかなんて頭を捻りながら読むことになって、作者にも読者にも優しくないっていう。
| K | 2016/02/12 2:30 PM |
僕もおもむろに、は「徐に」で変換されちゃうので不意にって感じはしないすねー。
そういや「現代知識を一通り詰め込まれた状態で召喚された」という設定の結果、紀元前のマケドニア人が「役者不足」を正しい用法で使ってた話もありました。すごいぞ聖杯。

それはそうとディセントくそ面白そうなので機会があったら僕もやってみたいっす。
| raven | 2016/02/12 10:05 PM |
梨状筋症候群で長く座ってられない場合は、座布団を工夫するといいです
専用の座布団や尻当ても売ってますね
座り作業をするときはカバンなんかに座布団入れて外出する方もいます
荷物がかさばる場合は膝掛けを入れて座るときに座布団にしたり丸めて腰に当てたりすると楽です

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| TheDrake | 2016/02/12 10:20 PM |
あまりにも鮮やかで意図的な本来の用法とは違った使い方をして、むしろ言葉そのものを変化させてしまう方もいますよね。

パッと思いつくのが松本人志の「気持ち悪い」ぐらいしか出てきませんが、作家の方にも結構いらっしゃるはず。
| 鵜堂心太郎 | 2016/02/13 7:23 AM |
そういえば、暗殺教室で「あの3人では役不足」って台詞があって
「おいおい分かりやすい誤用だなあ」と思ったら
その号の松井先生の作者コメントで「誤用と分かってても使いたい表現ありますよね」みたいな事を書いてましたね。
| ノノック | 2016/02/13 10:23 AM |
おもむろにの反対は、にわかにが良いと思います。
| 初雪 | 2016/02/13 1:01 PM |
悩ましいところですよね >意図した誤用

ただ、他の方もおっしゃってすけど、僕も「おもむろに」については、「不意に」というニュアンスを読み取れないです。

なので、そうした意味で使っている場面に出会うと、頭の中が「???」となっちゃいます。
| yass3 | 2016/02/13 5:34 PM |
〉レイブンさん
28日に拙宅でディセント会やるんですが、一人欠員出たんで来ます?

〉Drakeさん
ドーナツ座布団は使ってるんですが、もっと良いのってあります? ググってもよくわからなくて。
| かがみ | 2016/02/13 7:45 PM |
想像ですが「出し抜けに」がイヤってことは、突然の感のある不意でなく、意識の空隙を縫うような不意のニュアンスを出したいってことですかね。このニュアンスを表す形容動詞はちょっと思いつかないですし、誤用の「おもむろに」は確かにこのニュアンスなので使いたくなる気持ちは分かる気がします。

釈迦に説法ですが「出し抜けに」だとスピード感が出てしまう気がするので私だったら「不意にゆっくりとした動作で・・・」のような表現にすると思います。が、字数が増えるので悩ましいところですね。

誤用とか若者言葉ってこういう「ニュアンスを正確に示す語彙がない」ってところから生まれる側面もあるのかもしれません。「ヤバイ」とかって、雰囲気の軽薄さはありますけどシチュエーションでニュアンスが千変万化である点で優秀な言葉ですし。

分かりやすく、テンポも良い、ニュアンスも加味した文章を書くって並大抵でないですね。俳句ってすごい。

| 昆布 | 2016/02/13 8:00 PM |
連投すみません。なんか違和感があって調べてみたんですが、「徐に」は副詞で「出し抜けに」は形容動詞の連用形ですね!日本語難しい・・・。
| 昆布 | 2016/02/13 8:24 PM |
>> 想像ですが「出し抜けに」がイヤってことは、突然の感のある不意でなく、意識の空隙を縫うような不意のニュアンスを出したいってことですかね

そうです! そうです!!
| かがみ | 2016/02/13 9:17 PM |
「坐骨神経痛用座布団」
とかで検索してみてください
あとは実際に健康器具なんかで扱っている場所で座ってみて楽なのを選ぶといいです
| TheDrake | 2016/02/13 10:10 PM |
おお! ありがとうございます!!
| かがみ | 2016/02/13 10:56 PM |
物書きの現場では
違和感は「感じる」ものですか?「覚える」ものですか?
| ものー | 2016/02/14 10:45 AM |
おっ、言ってみるもんですわい
是非お邪魔させてくださいましー
| raven | 2016/02/14 1:11 PM |
抜刀のアクションで想像すると、「素早く抜く」のではなく「気がついたら抜き身の刀を握っている」感じですかね。>おもむろに
この場合だと「やにわに」や「忽然と」が該当するでしょうか。

誤用に限らずニュアンスは人それぞれですし、万人に通じる文章を書くのは本当に大変だと思います。
| げきょ | 2016/02/14 4:25 PM |
「出し抜け」より「だしぬけ」の方がおもむろに近いような…
個人的な見解ですが漢字、ひらがなの表記の使い分けも悩み始めると面白いかもしれません。
| 通りすがり | 2016/02/16 10:50 PM |
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